そういう話

そういう話を知ると、犯罪者として追われる黒人と白人が、別に黒人でなくても白人も同じという描かれ方をしている部分に目が行く。つまりブラックリストに載ったため不遇な生活を強いられた脚本家たちの、シリアスな視線が今見直すと鮮烈なわけです。
当時マスコミは、ロバート・ワイズの「拳銃の報酬」もそうですが、ジャーナリスティックな話題として黒人問題を取り上げ実はその本質については(つまり日本人である我々にも同質の問題があるなど)無視を決め込んでいたわけです。僕自身もそんなマスコミに対してアンチの反応を取るだけで、きちんと作品を理解しようとしませんでした。